【Column:003】これぞ大都市!「政令指定都市」とは?
皆さんこんにちは。ぽんずです。
「政令指定都市」とは何か、ご存知でしょうか?
日本の大都市制度には、人口などに応じて、政令指定都市、中核市、特例市の3つの特例制度があります。その中でも最も規模が大きいのが、政令指定都市なのです。
★政令指定都市とは?
人口50万人以上を有し、大都市としての都市機能や行政能力を持つと認められた上で、必要な手続きを経て政令に指定された都市のことを言います。政令指定都市になると都道府県より権限の多くを移譲され、いわば「都道府県と同格」の市になることができます。
★政令指定都市に指定されている市はどこ?
では、政令指定都市に指定されている市とその人口を書き出してみましょう。現在の政令指定都市の数は、20市。首都圏や各地方の主要都市は大体指定されています。我々が大都市・主要都市として恐らく想像するであろう都市は、ほぼほぼ下のリストに含まれているかと思います。
1位は神奈川県横浜市。373万人と、ほかの都市を圧倒しています。2位以下には、大阪市、名古屋市、札幌市と続きます。ちなみに東京23区から成る東京区部は特別区であるため、政令指定都市ではありません。
都道府県別に見てみると、神奈川県が3市、大阪府・福岡県・静岡県がそれぞれ2市の政令指定都市を有しています。ここでも、さすが神奈川県といったところでしょうか。また、静岡県も2市と、大健闘です。
★政令指定都市は他の市と何が違うの?
①「区」が設置される!
市をより細分化した単位として、「区」が設置されます。各区には区役所が設けられ、各種行政手続きを行うことができます。また、区の数は市によって様々です。相模原市や静岡市のように3区しかない市もあれば、大阪市のように24区もある市もあります。
②都道府県から財源の一部が移譲される!
都道府県から財源の一部が移譲されることによって、市独自で使い道を決めることができるお金が増えます。そうすることで、より市民の意見を取り入れた使い方ができるようになります。
③都道府県から権限の一部が移譲される!
都道府県から一部の事務処理を行う権限が譲渡されます。児童福祉、生活保護、医療に関する事務などを市の判断で行うことができます。
④より住みよい都市になる?!
政令指定都市になることにより、市民が感じるメリットは数多くあります。例えば、政令指定都市は児童相談所の設置が義務付けられているため、幼稚園・保育園や小学校などと一括管理をすることができます。また災害時には、市町村の境がなくなるため、緊急車両の到着がより迅速になるといわれています。
★今後新たな政令指定都市は誕生するの?
現在の政令指定都市の数は20市ですが、今後増える可能性はあるのでしょうか。政令指定都市になるための条件の1つである「人口50万人以上」という点を見れば、すでにクリアしている都市は複数存在します。
・千葉県 船橋市(63万人)
・鹿児島県 鹿児島市(59万人)
・埼玉県 川口市(58万人)
・東京都 八王子市(57万人)
・栃木県 宇都宮市(52万人)
もちろん、50万人以上をクリアしたからといって、政令指定都市になれるわけではありません。多くの必要な手続きをクリアする必要があります。そして何より、その市や市民に「政令指定都市への移行を目指そう!」という強い思いが必要なのです。
あなたの住んでいる街や生まれ故郷は、どんな街でしょうか。
それではまた_(:3」∠)_